【なぜオーバーホールをするのか?】
 
ゼンマイを巻けば普通に動くから。
特に時間の狂いも感じないから。
ほとんど使ってないから。
 
このようなことを言われる方が非常に多く見受けられますが、それらはオーバーホールをしなくても良いという理由にはなりません。
 
車で言う車検同様に、時期が来たらやる。
それがオーバーホールです。
 
なぜオーバーホールをするのか?
 
それは、時間経過とともに劣化したオイル交換をするためには、全パーツをバラして洗浄し、注油し、正しいクリアランスで正確に組み立て直す必要があるからです。

実際に使用するしないに関わらずムーブメント内の潤滑油は時間と共に減っていきます。潤滑油が減った状態でムーブメントを稼働させると、各パーツに負荷がかかり痛めてしまう原因になってしまいます。ですので車の車検と同じようにお考えいただき、定期的に(約4年毎)オーバーホールは行ってください。そのことが結局は個体を長持ちさせることにつながり、経済的でもあるのです。

オーバーホール時の超音波洗浄動画です
 
このような機械でムーブメントの洗浄を行います。
 
特殊な洗浄液での洗浄ですので、パーツの細かい部分まで綺麗になります。

オーデマピゲ/トゥールヴィヨンのムーブメント展開図です。
 
トゥールヴィヨンの複雑な構造が垣間見れます。
 
当店にはこういったいわゆる超複雑系と呼ばれるモデルを専門に行う職人が在籍しています。

ROLEX116680ヨットマスター2のムーブメント展開図です。
 
CAL:4160の複雑な構造が垣間見れます。
 
時計職人にはこのような、ルーペを使わないと見えないパーツを扱う
根気と集中力が求められます。
 
時には息を止めて集中し、作業をすることもあります。
このような繊細な作業の積み重ねで、機械式時計のメンテナンスが行われています。

ROLEXレディースデイトジャストのムーブメント展開図です。
 
CAL:2235の構造が垣間見れます。
 
時計職人にはこのような、ルーペを使わないと見えないパーツを扱う
根気と集中力が求められます。
時には息を止めて集中し、作業をすることもあります。
 
このような繊細な作業の積み重ねで、機械式時計のメンテナンスが行われています。

OMEGAスピードマスターのムーブメント展開図です。
 
CAL:1140のクロノグラフ構造が垣間見れます。
 
時計職人にはこのような、ルーペを使わないと見えないパーツを扱う
根気と集中力が求められます。
 
時には息を止めて集中し、作業をすることもあります。
このような繊細な作業の積み重ねで、機械式時計のメンテナンスが行われています。

ジラールペルゴのトゥールヴィヨンムーブメント展開図です。
 
トゥールヴィヨンムーブメントの複雑な構造が垣間見れます。
 
3大複雑機構の一つとされるトゥールヴィヨンは
メンテナンスにも膨大な時間と優れた技術が求められます。
 
当店にはこのような複雑系を得意とする職人が在籍しております。
お困りの方はどうぞご相談ください。